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ドラマ「レディ・ジョーカー」は力作 [エンタメ]

こんにちは、メイです。

相変わらずU-NEXTで映画・ドラマ三昧な日々。
連続ドラマ「レディ・ジョーカー」は力作で秀逸でした。


(楽天市場より)

個人的には、映画版より連続ドラマのほうが好きです。
原作は、高村薫さんによる小説。
文庫本3冊に及ぶ大作です。

ladyjoker01.JPG

ビール会社の社長が誘拐され、無傷ですぐに解放されるのですが、
ここからが事件の本番。
犯人グループと密かに連絡を取り合い裏取引に応じるビール会社幹部と、
裏取引を疑う警察、マスコミ、
会社が弱まっているタイミングを逃さず暗躍する総会屋などが
それぞれの組織の「正義」や「大義」のために入り乱れる群像劇になっています。

なので、登場人物も多いのですが、
ドラマ版のキャスティングが素晴らしい

ドラマ版では主役に置かれている合田刑事役に上川隆也さん、
誘拐される社長に柴田恭兵さん、
犯人グループの一人である半田刑事に豊原功補さんなどなど
原作のキャラクターが画面で実在していました。

犯行を始めるきっかけになる薬局店主の泉谷しげるさんも
いい味を醸し出しています。
映画版では、渡哲也さんが演じていましたが、
泉谷しげるさんの表情が印象的です。
特に、最後の方、競馬場のコインロッカーを開けた後。

ビール会社の社長の柴田恭兵さんは、映画版の長塚京三さん同様、
企業経営者として一家庭人としての苦悩に満ち溢れていました。
お二人とも一流企業の社長にふさわしい上品さや知性もにじみ出入ていてステキ。

映画版は3冊の文庫本を無理やり2時間に収めた感じで
展開に少々無理があるような気がしましたが、
連続ドラマはWOWOW1時間枠7回分の時間をかけているので
それぞれのキャラクターの苦悩や心情が丁寧に描かれています。

唯一ドラマ版で気になったのは、社長秘書(矢田亜希子さん)の描かれ方。
原作では新聞社と連絡を取り合うようなキャラではないのに、
なぜ記者(山本耕史さん)と親しい設定にしたんでしょうかねぇ。
というか、矢田亜希子さんは秘書っぽくないと思うのですが。。。
ちょこっと登場した週刊誌記者の吉田羊さんにやってほしかったなぁ。

山本耕史さん演じる記者が原作小説と名前が違うのも
気になるところ。
なにか、理由があったのでしょうか???

とはいえ、見応え十分のドラマ版でした。

あ、忘れてならないのが、警察幹部の一人を演じた津田寛治さん。
ニコリともしない役柄ですが、すっごくよかったです。
警察に限らず組織の中間管理職にいそうな感じ。
津田寛治さんが出ると画面に緊張感が出たような気がしました。

7時間分の大作について感想を書いていくと
次から次にいろいろ思い出されて書ききれないんですが
WOWOW連続ドラマ枠そのものに興味がわきました。

人気アイドルに頼らないキャスティングや丁寧に描く資金力は有料放送ならではな気がします。
N〇Kももっと見習ってほしいわ~と思うメイでした。

※本ページの情報は2023年7月時点のものです。
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コメント 2

神崎和幸

こんにちは。

自分も「レディ・ジョーカー」のドラマは観ましたよ。
とても良かったです。
確かにキャスティングが素晴らしいですね。
見応え十分というお気持ちわかりますよ。

それに原作も読みましたが、90年代の風景が自然と浮かんできました。
そのうえ登場人物とその背景が丁寧に描かれているのを印象的だと思いましたよ。
by 神崎和幸 (2023-07-26 14:58) 

メイ

神崎和幸 様
こんにちは、コメントありがとうございます。
原作もいいですよね。何回も繰り返し読んでいます。
by メイ (2023-07-27 09:21) 

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