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NHKドラマ「ガラパゴス」(後編)感想 [エンタメ]

こんばんは、メイです。

2月13日(月)夜にNHK-BSで
放送されたドラマ「ガラパゴス」後編を見終えたので感想を綴ります。
(ネタバレあるのでご注意ください)
※前編の感想はこちら→NHKドラマ「ガラパゴス」感想


ガラパゴス 下 [ 相場 英雄 ]


全体的な感想としては、NHKっぽいというか
さすがNHK、というか。
CMなしで90分間見入りました。

派遣労働の厳しい実態や非正規雇用をめぐる社会的な問題を
提示しながらも、ミステリーとしての見応えもしっかりありました。

前編で気になっていた数字「780816」の謎もわかりましたし
殺人の実行犯やその動機も田川刑事(織田裕二さん)が解決してくれました。

動機が、なんというか、痛ましいですね。。。
安定した職に就きたいだけなのに。

個人的にハラハラしながら見たシーンは2か所。

一つ目は、伊藤英明さん演じる(鳥居刑事)が
泉里香さん演じる社長秘書といっしょに
派遣会社社長(高嶋政宏さん)に歯向かうシーン。

自動車会社社長の鶴見辰吾さん含め
4人の視線や表情、声のトーンが張り詰めている様が
何とも言えませんでした。
こういう緊迫したシーンになるとつい息を詰めてしまいます。

二つ目は、織田裕二さんと伊藤英明さんが机を挟んで対峙するシーン。
なんというか、どちらにも各々が信じてきたモノがあって
単純に善悪ではないというか・・・
もちろん、伊藤英明さん演じる鳥居刑事が犯したことは
擁護できるものではないのですが
単純に利己的な動機でもないのがやりきれないですね。

ラストシーンの
「普通に飯食って、普通に家族と過ごして
当たり前のことが難しくなってる世の中って狂ってないか」
(一部略)
がドラマ「ガラパゴス」前後編を通じてのテーマだと思いました。

選んだ、あるいは選ばざるを得なかった仕事や職種で
そんな「普通」のことができないのはおかしいですよね。

非正規雇用をめぐる厳しい実態や差別などを
真面目に丁寧に取り上げた内容には好感を持ったのですが
一方で性別による差別や厳しい環境は従来通りだなとも感じました。

例えば、警察も派遣会社も派遣先も男性ばかりな点。
田川の相棒の鑑識課員は桜庭ななみさんが演じていましたが
原作ではどうも男性のよう。

派遣会社も社長秘書は女性でしたが、
秘書以外は男性しか出てこない。。。
田川が聞き込みにいくあちこちの派遣先企業でも
対応しているのは男性ばかり。
なんだかねぇ。。。

前後編3時間のドラマで非正規雇用だけでなく
ジェンダー問題もテーマにするとなると時間が足りない気がしますが
性別役割分担が色濃く残っているなぁ、との思いも抱きました。

とはいえ、社会派ミステリードラマとして十分見応えがあったので
おススメです。

再放送は、2月18日(土)15:30~NHK-BSの予定。
ドラマ「ガラパゴス」公式サイト→ドラマ「ガラパゴス」
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