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NHKドラマ「ガラパゴス」感想 [エンタメ]

こんばんは、メイです。

録画していた2月6日(月)21:00~NHK-BSで
放送されたドラマ「ガラパゴス」前編を見ました。
(以下、ネタバレがあるのでこれからご覧になる方はご注意を)

見応えのある重厚なドラマでした。
CMなしで1時間半はちょっと長いかも…と思ったのですが
気を抜く間もなくのめりこむように見入ってしまいましたよ。

原作は相場英雄さんの小説「ガラパゴス」。

ガラパゴス 上 [ 相場 英雄 ]


原作未読なので、NHKドラマだけの感想になります。
一応、体裁は刑事ドラマ。
5年前に自殺とされた案件が実は殺人事件とわかりその謎を解いていく…
というストーリーなんですが、
ただの犯人捜しミステリーではなく社会派ドラマとなっています。

主人公は警視庁の田川刑事(織田裕二さん)。
鑑識課の桜庭ななみさんとともに、
自殺とされた被害者の身元を探すところから始まるのですが
現場の片隅に残されていた小さなメモを手掛かりに
身元捜しを進めていく様子は刑事ドラマの王道っぽいです。

が、身元が判明し、沖縄県宮古島出身の派遣労働者・仲野(満島真之介さん)が
宮古島を出てからの足跡をたどるうちに、
派遣労働者をめぐる厳しい環境がつまびらかにされていき
社会派ドラマの様相を呈してきます。

さらに同じ警視庁の刑事・鳥居(伊藤英明さん)と
大手人材派遣会社社長・森(高嶋政宏さん)の関係が怪しくて
何かを隠蔽しようとしているよう…。

来週月曜日の後編で明らかにされるんでしょうが
織田裕二さんと伊藤英明さんがどのようにつながっていくのか、
どのように対峙するのかが今から楽しみです。

前編の後半で織田裕二さんが元派遣労働者の金井勇太さんと
話すシーンがありました。
金井勇太さんが「派遣労働者は外注加工費で部品と同じ扱い」と
言っていたのが印象的でした。
人件費ではないというのは、なんだか・・・
直接雇用の社員なら人件費で人事部の担当なのに。

以前、映画「ハゲタカ」でも派遣労働者役の高良健吾さんのセリフで
「派遣は人事部じゃなくて調達部(の担当)」
というようなセリフがあったのを思い出しました。
(セリフはうろ覚えです、すみません)

映画「ハゲタカ」から何年も経っているのに変わらないんですね。。。

ドラマ「ガラパゴス」の派遣労働者のような厳しい環境ではないけれど
非正規雇用の身としては他人事ではないことなので重くのしかかってきました。

政府や各経済団体が言っている賃上げにしても
いい影響を受けるのは結局企業に勤める正社員だけのような気がしているからです。

一度正社員のレールから外れてしまったり、新卒で正社員のレールに乗れなかったりすると
あとは非正規雇用しかないという今の社会や企業の理屈にやりきれなさを感じます。

非正規雇用をめぐる社会派ドラマとしても
ミステリードラマとしても見応えのあるドラマ「ガラパゴス」。
メモに書かれた「780816」の意味も気になりますね。

執念深く真実を探ろうとする気迫を持ちながらも
必要以上にギラギラしていない織田裕二さんの演じる刑事が渋くていい感じ。

伊藤英明さん演じる刑事は悪徳刑事半歩手前といったところですが
何かに苦悩する様も描かれていて凄みを感じました。

鶴見慎吾さんや戸田菜穂さん、津嘉山正種さん、東幹久さん、
野間口徹さん、石丸謙二郎さん、あめくみちこさんなどなど
芸達者な演者さんが勢ぞろいしているのも魅力です。
さすがNHK。

ドラマ「ガラパゴス」後編は来週2月13日(月)21:00~の放送。
某民放の某戦争シリーズ連続ドラマも気になるけれど
録画予約は「ガラパゴス」後編で決まりのメイでした。

ドラマ「ガラパゴス」公式サイト→ドラマ「ガラパゴス」
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